日本スポーツ芸術協会の歴史と現在

芸術競技と大日本体育芸術協会

クーベルタン男爵は「芸術」を近代オリンピックの競技に加えることを希望し、1912年の第5回ストックホルム大会から「芸術競技」として実施。絵画、彫刻、文学などを採点して順位を決めメダルを与えるというこの「芸術競技」は、1948年の第14回ロンドン大会まで続けられました。しかし、作品の輸送や客観的審査の難しさから、1952年の第15回ヘルシンキ大会より「芸術展示」となり、以後、オリンピック憲章の規定に従って、開催地の組織委員会が、演劇、コンサート、絵画展など、それぞれ特色のある芸術プログラムを行っています。

1931年7月、オリンピックの芸術競技に参加すること等を目的として、大日本体育芸術協会(日本スポーツ芸術協会の前身)が結成されました。これを母体として、1932年第10回ロサンゼルス大会の芸術競技に日本は初参加し、版画部門で長永治良の「虫相撲」が佳作として入賞。続く1936年第11回ベルリン大会では絵画部門で藤田隆治の「アイスホッケー」が、水彩部門で鈴木朱雀の「古典的競馬」が、それぞれ銅メダルを獲得しました。


しかしその後、1940年東京大会の返上、太平洋戦争突入により大日本体育芸術協会は自然消滅しました。


日本スポーツ芸術協会の設立

第二次世界大戦後、芸術関係者の間ではスポーツ芸術組織再結成が叫ばれ、1958年に東京で開催予定の第3回アジア競技大会での芸術展示を当面の目標にして、1954年4月、日本スポーツ芸術協会が設立されました。会長は東龍太郎。役員として、彫刻の朝倉文夫、建築の丹下健三、洋画の東郷青児、日本画の東山魁夷らが名を連ねました。

日本スポーツ芸術協会としての最初の事業は、1955年第10回国民体育大会神奈川県大会で、この年から公開競技として実施された「スポーツ芸術」の運営でした。絵画、彫塑等5部門の作品を公募して展覧会を行い、この大会では参加章およびポスター図案も当協会が担当しました。

1958年東京アジア大会では、当協会が中心となって大会期間中に大展覧会を行い、好評を博しました。

1964年の東京オリンピックで当協会は組織委員会に協力し、「わが国第一流の芸術を展示する」という趣旨のもと、「展示は日本の芸術のみに限定し、かつスポーツに関係するものに限定しない」という方針で日本の芸術を公開。その内容は、古美術や浮世絵をはじめ、横山大観、前田青邨などの日本画、青木繁、岸田劉生などの油絵に加え、歌舞伎、人形浄瑠璃、雅楽、能楽などが披露され、大成功をおさめました。

この後、日本スポーツ芸術協会としての活動はいったん休止することになります。

新生・日本スポーツ芸術協会

1981年、JOC委員等を中心として、日本スポーツ芸術協会再結成の方策が練られ、東龍太郎を引き続き会長とした10名の新役員を選出。新体制でスタートしました。

新生・日本スポーツ芸術協会初の主催事業は、1988年のオリンピック招致活動を展開中の名古屋市で1981年9月に開催した「オリンピック写真展」でした。

1983年に会長の東龍太郎が逝去。新会長は柳川覚治参議院議員。

1984年にはIOC主催「スポーツをテーマとする国際子ども絵画コンテスト」の国内選考会をJOCとの共催で行いました。全国の小中学生から寄せられた絵画から優秀な作品を選び、国内展示を経て金賞作品をIOCに送付。このコンテストは2001年にも実施しました。1984年には、日本体育協会およびJOCとの共催で「ロサンゼルスオリンピック写真展」を開催。

1988年、国民体育大会が京都大会から2巡目に入ったのを機に、公開競技「スポーツ芸術」に対し主体的に関わることとなり、この年から毎年「全国スポーツ写真コンクール」を実施しています。

1994年の広島アジア大会では芸術展示「アジアコロシアム」を実施しました。

1999年、小野清子理事(参議院議員)が当協会会長に就任。それまでの柳川会長は名誉会長に就任しました。

2003年、全国のスポーツ博物館、資料館、記念館のネットワーク構築を目指して「スポーツ博物館&記念館・ネットワーク報告書」を発行。

2004年、特定非営利活動法人登記。翌2005年に「創立50年&NPO法人設立記念シンポジウム『ジャパン・スポーツ&アートフォーラム2005』」を国立競技場で開催した。同年、JOCとの共催で、IOCスポーツ作文コンテスト国内選考会を兼ねた「JOCジュニア作文オリンピック2005」を実施。これは2009にも行っています。

2010年、衆議院議員の与謝野馨が当協会会長に就任。それまでの小野会長は名誉会長に就任しました。
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